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2016年2月13日土曜日

ダイエットの迷信「痩せたいなら有酸素運動」は本当か?!

目的と手段、効率という観点から有酸素運動を考える

最初に言っておきますが、皆さんが経験的に感じている通り適度は有酸素運動は脳を活性化し、インシュリンの感受性を上げ、ストレスを軽減し、心疾患のリスクを低下させる効果がある非常に有益な活動です。

ここで問いたいのは「減量」という観点から見たときに最も効率的・効果的な手段と言えるのかという点です。

私が減量について勉強する前に持っていた知識は「カロリー制限をして運動すれば痩せる」というものでした。確かにその2つを愚直に実行することにより10kg減量という成果は得たものの、その道のりは辛く険しいものでした。

朝から深夜まで働いた後で、飲みに行きたい気持ちを我慢して帰宅。時計は23時を回っている。やり残しの仕事が頭の中をぐるぐる回る中自分の出っ張ったお腹に目をやり、重い手足を引き摺ってランニングウェアに着替えて夜の街を30分ほど走り、シャワーを浴びる。1時間はかかります。

それによって消費されるカロリーは(60kgの男性で時速8kmのペースで30分走ったとする)約240kcal。全てのエネルギーが皮下脂肪や内蔵脂肪から賄われるわけではなく、多くとも50%、つまり120kcal分の体脂肪が燃える訳ですが、重さにすると13g。

仕事で疲れた体にむち打って1時間をランニングに使ったとしても、燃える脂肪は13gしかありません。毎日続けたとして一月で390g(糖質制限+完全無欠コーヒーでは運動ほぼなしで2kg/2週間減量しました)。

忙しい社会人が月に30時間費やして得られる結果としてはあまりにお粗末です。

加えて、体はどんどん「効率的な」動きを学習します。つまり、少ないエネルギーでより長く走れるように耐性が着くため「脂肪燃焼効率は下がり続ける」ので、最初と同じ量の脂肪を燃やそうとすると運動強度か時間を伸ばし続ける必要があるわけです。

「30分の軽いランで痩せようなんて虫が良過ぎる!毎日1時間は走れ!」なんてコメントも来そうですが、過剰な運動によるコレチゾール値の上昇によるリスクも考えるべきでしょう。

結果を急ぐあまり強度の強い運動を長時間する、という方向性に向かうと、このホルモンの働きにより血糖値の上昇、免疫力が下がり、筋力が落ち、テストステロンの分泌が抑制されます。加えて、故障のリスクや「運動したんだから」という言い訳を自分に与えてしまい結局燃やした以上の脂肪を食事から蓄える人もいるでしょう。

このように、過剰な有酸素運動には負の側面もあります。

限られた資源「時間」と「精神エネルギー」

あらゆるダイエットサイト・多くのダイエット本に欠けている視点は、我々は既にかなりストレス過多の環境におり、「時間」と「精神エネルギー」を効率的に使う必要があるという点です。

僕の問いは、仕事をやっつけながら食事制限でストレスを溜めた上で、更に月数十時間を使って有酸素をすることが果たして持続可能性があり、人生を豊かにする減量方法ですか、という事です。

基本指針として、生活の工数を「増やす=可処分時間を使用する」、精神的な葛藤が生まれる(この場合は「今日は仕事がハードだったから夜走るのはやめて明日の朝走ろうか…」「今日はいつもより長めに走ったんだからご飯を多めに食べてもいいはず…」という悪魔の囁きとの闘いや、「これだけ頑張っても成果が全然出ない(効率の悪いやり方をしているので当然)」という焦りを抑えて粛々と計画を実行する精神力の摩耗)方法はフルタイムの仕事をハードにやっている社会人には適していません。

なので時間・労力に対してリターンが圧倒的に少ない有酸素運動は減量には向きません。

まとめ

  • 運動自体は体と脳に非常に有益な行為だが
  • 有酸素運動は社会人の減量という観点から見ると、非常に非効率
  • 60kgの男性が時速8kmの運動を30分しても燃える体脂肪は13g
  • 準備に使う時間、運動後のシャワーなどを合わせて考えると月に30時間費やしても燃える減量効果は最大390g
  • 脂肪燃焼効率は運動を続けるほど体の学習によって下がる
  • 過剰な有酸素はコレチゾール値の上昇をもたらし、体と脳に害となる可能性がある
  • 忙しい社会人は「時間」と「精神エネルギー」をいかに使わずにすむかという視点から減量手段を選ぶべき
そこで私が行き着いたのが「糖質制限完全無欠コーヒー」というアプローチでした。

2016年2月11日木曜日

ダイエットの迷信「カロリー制限で痩せる」は本当か?!

カロリーは何を説明しているのか

そもそもカロリーとは何でしょうか。
wikipediaによると定義は以下です。
1グラムの水の温度を標準大気圧下で1℃あげるのに必要な熱量
食べ物という文脈で考えると、脳や体を動かしたりすることに必要なエネルギーの量を数値化したものと捉えられますね。

三大栄養素とされる炭水化物(糖質+食物繊維:このうち食物繊維はほぼ0kcalなので無視)、タンパク質、脂肪が1g当たりに持つとされるエネルギー量が決まっていて、カロリー制限によるダイエットはそれらの合計値が体が毎日の消費カロリーを下回ると痩せる、という理論な訳ですね。

一見すると正しそうに見えるこの理屈なんですが、なにか違和感を感じますね。

そう、糖質、タンパク質、脂質は性質が異なる筈なのに無理矢理一つの枠に入れているからですね。例えば鉄、プラスチック、土、みたいな性質の違うモノを纏めて1kgです!と言われても内訳の方が重要ですし、資産1億円だとしても現金なのか、株なのか、不動産なのか、によって流動性も利息も全く違う訳です。ちなみに3つの役割はざっくり以下です。

  1. 炭水化物(糖質):脳と体のエネルギー源
  2. タンパク質:筋肉、骨の材料
  3. 脂質:エネルギー源、脳・血管・身体組織の強化・保護

つまり重要なのは三大栄養素の内訳であり、トータルの出納がマイナスだから痩せるかというとそこはイコールではありません。

カロリーはつまるところ、三大栄養素トータルで見た際のエネルギー量こそ説明しているものの、減量という観点からみると何も説明していないに等しい訳です。

次の質問は「カロリーがダメなら何を指標として食事を組み立てればいいのか」になると思いますが、その質問に答える為には体の代謝システムについて簡単に理解しておく必要があります。

かったるいから実践的な方法を知りたい方はこちらへ。

体はどうやってエネルギーを作っているのか

体の代謝システム(栄養からエネルギーを取り出す方法)には3種類あります。
  1. 糖質代謝
  2. 糖新生
  3. ケトン体代謝
「糖質代謝」

みなさんも良く「朝ご飯に主食(白飯やパン)をしっかり食べないと脳がきちんと働きませんよ」と言われた記憶があるお思います。これは糖質代謝を指しています。この代謝方法では食事から摂った糖質を元に肝臓と骨格筋で合成されたグルコースを使います。

多くの栄養学の本ではあたかも「脳の唯一のエネルギー源」である書かれ方をしていますがそれは事実はなく、糖が補っている脳の活動エネルギーはおおよそ25%*。そして、赤血球を除く全ての臓器は糖ではなく「ケトン体」によって活動する事が出来ます。

減量において重要なのは、糖質代謝は太り易い=糖を脂肪として蓄え易い、という点。そしてこの糖質代謝がなくても脳も他の臓器もきちんと働くシステムを体が持っている点です。

糖質を成人平均の260g/日程度(毎食ご飯どんぶり一杯程度+主菜から100g)摂っている場合、このシステムがエネルギーの大部分をまかなっていることになります。

「糖新生」

糖新生は筋肉を分解してエネルギー源として使います。

糖が不足しており、ケトン体代謝に移行するまでの段階でこの代謝方法から得るエネルギーの割合が大きくなると、筋肉が減って基礎代謝が減少し、痩せにくく太り易い体質になります。減量においては素早く効果的にケトン体代謝に移れるかが重要になります。

「ケトン体代謝」

実は体に蓄積されている脂肪をエネルギー減とする=体脂肪を燃やす、代謝は3つめの「ケトン体代謝」のみです。

楽に痩せる為にはこの代謝システムをメインに入れる必要があり、摂取する3大栄養素の量はその目的の為に決められる必要があります。

「何を」「どれくらい」摂れば体脂肪で体と脳が動くのか

上記から注目すべきは「カロリー」ではなく「糖質」であること。
そして通常の代謝システムから「ケトン体代謝」のスイッチを入れる必要があること。
が理解頂けたかと思います。

では具体的に何をどれくらい摂るべきなのかという話です。

結論から書くと「糖質」を「1日当たり50g〜130g」が減量における目標値です

下限値50gの根拠はケトン体を大量に生成するための食事スタイルであるケトン食が定める1日の糖質摂取量の上限値です。この値を切れば確実にケトン体代謝システムのスイッチが入ることが証明されています。**山田悟著/糖質制限の真実 p122より

上限値130gはエネルギー源として糖を好む脳と、ケトン体をエネルギーとして使えない赤血球が求める量の合計とされています。**山田悟著/糖質制限の真実 p122より

まとめ
  • 減量においてカロリー計算は無意味。糖質摂取量が重要
  • 体脂肪を燃やすには「ケトン体代謝」のスイッチを入れる必要がある
  • スイッチを入れるには糖質を50g〜130g/日にするのが理想
下記、参考文献です。



次回は「痩せる為には有酸素運動が必要」という迷信についてです。

実際にカロリーを記録して検証してみた記事はこちら。
完全無欠コーヒーで食べながら痩せる

*ストライヤー生化学 第七版 参照